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基本情報
(引用元:公式サイト

有馬公生 有馬公生
世界的なピアニストを夢見ていた母の早希に鍛えられ、天才的なピアニストに成長するが、その正確無比な演奏は「機械仕掛け」「母親の操り人形」と揶揄される。コンクール直前に母が死去し、それ以来自分の弾くピアノの音が突然聞こえなくなるトラウマを抱えている。
宮園かをり 宮園かをり
天真爛漫、奇想天外、時には喧嘩上等。ジェットコースターのような性格。ヴァイオリニストであり、演奏スタイルは個性的。楽譜を自分なりに解釈して演奏し、その情熱的な演奏は多くの聴衆者を虜にする。
澤部椿 澤部椿
有馬家の隣に住む幼なじみで、公生を弟のように思っている。ソフトボール部に所属するスポーツ少女。ピアノをやめてしまった公生のことをずっと気にかけており、公生が立ち直るきっかけを探している。
渡亮太 渡亮太
公生・椿の幼なじみ。サッカー部部長でモテモテの女好き。宮園かをりに好かれていることを喜びつつ、可愛い女の子に目がない。軽薄と思われがち。
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 集中治療室で治療を受ける宮園かをり。容体が急変した現場を目撃して以来、公生は音信不通になっている。公生のために頭を下げて瀬戸さんに助けて下さいとお願いする椿。本当に公生思い。
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家に行くと、部屋の隅っこで丸まっている公生。母親が亡くなってからピアノの音が聞こえなくなった時と似た状況。

「どうしてこうなっちゃうの。もう頑張れないよ。」

そう言って力なく立ち上がれない公生。その頃ライバルたちは着実に練習を積み重ねていく。
 教室に向かうと、公生の机には見慣れた封筒が。
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病室に行くと、宮園かをりが待っていた。相変わらず辛気臭い公生の手にはカヌレがあり、それを見つけ宮園かをりは屋上で食べたいと言う。
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おんぶして屋上まで連れて行くが、その彼女は軽い。病気を感じさせてしまう。外に出ると雪が降っていた。

「ピアノ弾いてる?」
「・・・弾いてない。」
「やっぱり。君はイジケてる。」
「もう無理だ。」

大切な人は僕の前から去っていく。音楽は大切な人を連れ去っていく。僕は一人ぼっちになる。

「私がいるじゃん。」

5

公生が東日本コンクールの本戦で戦っている時、宮園かをりは手術を受けるという。

「君が私に君といる時間への未練をくれた。」

「もう一週間もピアノに触ってない。こんな状態で弾けたら奇跡だ。」
「また下向いてる。」
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「ほら。奇跡なんてすぐ起こっちゃう。」
「私の中に君がいるよ。有馬公生くん。たまごサンドが好き。モーモー印の牛乳が好き。あと何が好き?好きな昆虫は?何を集めてた?好きだったアニメは?知らないことたくさんある。何でも知っている椿ちゃんが羨ましい。君のことたくさん知りたい。」
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「怖いよ。こわいよぉ。こわいよ。私を一人にしないで。」
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 手術とコンクールが始まる。相座武士と井川絵見は最高の演奏を魅せる。公生は会場に来ているものの尋常じゃないメンタル状態。会場は公生の登場に胸をときめかせているが、また鍵盤が威圧してくる。
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公生は弾き始めることができない。

「クシュン。」

椿のへんなくしゃみの音がする。もう来ないなんて言ってたのに。あれ以来、気まずかったのに。
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たくさんの人に見られていることに気付き公生は弾き始める。

「好きな子のこと考えてただろ?」
「そりゃそうさ。」

「今は心のままに弾きなさい。」
「心のなかはカオスです。」

「陳腐です。」
「ちょっとはいいこと言ってるよ。」

「なによ。さっきからピアノばっか弾いて。」
「仕方ないだろ。口下手なんだから。」

「みんな見てる。僕が今ここにいるのは、みんながいたからだ。僕の人生に関わった人。僕を豊かにしてくれた人。僕は答えなきゃ。」

「俺ら演奏家だからよ。ものは音楽で語らないとな。」
「あぁ。相座。その通りだ。」

「悲しくてもボロボロでもどん底にいても、弾かなきゃダメなの。」
「僕にできるかな。」

「へーきへーき。なんとかなるって。私達最強だもん。」

「弾くんだ。弾くんだ。僕はそうやって生きていく人種なんだ。僕はピアニストなんだから。君と同じ演奏家なんだから。」

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「公生の演奏はカラフルに色づいている。悲しげに色づいている。」

 宮園かをりの容体は悪い方へ向かっていくが、それに合わせるように公生と宮園かをりは、お互いの気持ちをあらわにさせる。椿は公生のために頭を下げて、心から助けてあげたいと願い行動ができる。もはや愛。

21話終了時

<新発売!四月は君の嘘Coda>
収録内容:全5篇
①有馬公生の初公演の日「夏の夕暮れ」「夏の幻」
②凪と三池のその後がわかる「2年後」
③宮園かをりの思いを明かす「夏のなごり」
④井川絵見の学園生活を描いた「秘密結社KKE」

<本作は完結済みです>

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・第20話の感想・相関図はこちら
・第22話の感想・相関図はこちら

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