2017年卒の人たちは時期的に内定をもらって心の余裕を持った人も多いはずだ。今は売り手市場で就活生が有利な状況。2018年卒のみんなも、決まるならとっとと決まりたいところだろう。じゃあ、何しようか?
 これを読んでいるってことは、何かしら準備をしようと思っていることだろう。

君は正しい!!

 あー。ここで前置きをブツりと切りますが、この記事ではこれからの就活生の役に立つであろう、テクニックから気持ちのケア方法について書いていきますので、興味のある方は見ていってくれ。

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私は何者か


 さて、就活について書こうとしている私の紹介だが、実はただの無職ニートだ。

・・・。という冗談はさておき、簡単な就活経歴を書きます。

・2007年4月 理系某大学入学 (Fラン)
・2009年8月 合同説明会参加 (大学3年夏)
・2010年1月 就活本格開始 (大学3年冬)
・2010年3月 内定とり始める
・2010年3月 就活終了 (大学3年春)
・2011年3月 卒業
・2011年4月 IT企業へ就職 (5000人を超える一部上場企業)
~現在 入社6年目

<補足>
・大学はFラン私大なのに就職率が割りと高めな大学
・大学入試前の模試で偏差値70あった手抜き系頭脳派気取り
・なぜFランに入ったかと言うと物珍しい学部に惹かれたから
・エントリーは100社以上、受験したのは30社以上、最終面接は20社以上、内定は2社
・会社では優秀な2番手ポジションを目指す
・自社の採用担当は現場の社員による質疑応答経験のみ
・起業に向けたアクション中

こんな”普通の人”が、これからいろいろと書いていきますので、「なんだよ。すごい人でも人事でもないのかよ。」って思った人はここでお別れです。そうじゃない人は、一生懸命書きますのでお付き合いいただければと思います。


 さて、まずなぜ無職だなんてつまらない冗談を冒頭に言ったかと言うと、こういったブログや紹介記事は 誰が書いたかわからない匿名性があります。なので、正しい情報を取捨選択するには、これを読む人自身がしっかりとした意志と知識を持つ必要があります。特に、就活ビジネスには就活生の不安を煽る醜悪なビジネスも存在している現状があります。その片鱗を少しでも体感して貰いたかったから「無職だ」と書いて変質者きどってみました。
 でも結局、上記に書いた私の経歴も事実なのかみなさんには確かめようがありません。なので、これから私が書くことも一つの体験談程度としてあなたの「肥やし」にするのは構いませんが、「教科書」にする場合はたくさん調べてからにしましょう。そうやって人の知識はあなたのものになりますから。

 んなこたわかってるからはよ内容言え、っていう血の気の多い学生さんお待たせしました。これから本筋に入っていきます。

データで見る2017年卒の就職状況と2018年卒の予測


データが表す過去の就職活動

 今現在、2017年卒が就活中のことだろうと思いますが、某調査では開始1か月で70%以上の学生が内定を持っているという結果がでたそうです。またTVでも採用する企業が多めに採用をしていると答えるなど、就活生には嬉しい追い風が吹いています。そこで、実際にどうなっているのか厚生労働省・文部科学省が毎年調査している就職率から見てみましょう。

画像:2010年以降の就職率データ抜粋一覧
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2016年卒で就職率97.5%という嬉しい数字。この辺の数値は見たことある人も多いかもしれませんね。でもわかっているかと思いますが、この数値は就職を希望した人の中での割合です。大学卒業者全体の割合から見ると、74.7%になります。もちろん大学卒業者には、進学と自営業やその他の道もありますので、この数値が高いか低いかは、別の指標も一緒に見る必要があります。そこで見てほしいのが、「進学も就職もしていない者」の数です。その数、なんと48,865人。いわゆるニートとフリーターです。この数字は割合ではなく人数ですから、1つの数字に1人の人生が写っています。進学も就職もしていない者には望んでなった人もいるので、このすべての数字が就活に失敗したとは言えませんが、48,865人が大学を卒業したのに就職できなかった(しなかった)という事実があります。

 パーセンテージで見るとなんだか余裕に感じますけど、人数で言われると多く感じませんか?東京ドーム1個分って55000人なので、やや混ぐらいにできる人数です。

これらの数字から、年々就職率は上昇傾向にあり就活生にはイージーモードであるが、一方では多くの未就職者・未就学者が誕生している事実が隠れていることが分かります。

データをもとに考える未来の就職活動
 
 2018年卒には気になってしょうがない「じゃぁ、自分たちの就活時はどうなのよ?」って疑問。それは、やってみないとわからないが正解です。
 経済的には上向き傾向にあり、少子高齢化、従業員平均年齢の逆三角形化、離職率の増加、労働力不足・・・と考えていくと2018年も就活生に有利なイージーモードが続く予想はできます。しかし、これは予想なだけで当たっても外れても誰も責任はとりません。でも責任を負うのはきみたちです。
 良い知らせはネガティブに、悪い知らせはポジティブに捉えるのが成功の秘訣ですから、あてにならない未来予想は話半分に聞いておきましょう。それに市場が経済が世界がどうだろうが、自分に起こることが自分にとって全てなので、周りのことは気にせず自分に関することに時間を使う方が効率いいと思います。

 と、ここまで「周りはかんけーねぇ」という事を伝えてきましたが、自分の進むべき方向を決めるためには周りの情報もうまく使っていく必要があります。ここでもう一度、「2010年以降の就職率データ抜粋一覧」に戻りましょう。見てほしいのは就職率ではなくて「大学卒業生」の数です。大体の年が56万人卒業しています。少子化が進んでるとはいえそんなに大きな差はないでしょうから、これがあなたのライバルの数です。もちろんこれに加えて、短大・高校・専門の子たちが加わりますのでそれ以上のライバル数といえるでしょう。志望業界が分かれるとはいえ、ライバルが多いことに変わりません。これらのライバルの中で輝く物を身につけなくてはならないという事がわかります。

 まとめると、未来の就活がどうかを占ってないで、ライバルに埋もれないように自分がやらなきゃいけないことを身に着けようってことです。私が入社した会社もエントリー数が1万人を超えており、実際に受験した数も8千人を超えていました。倍率にすると100倍越え。勝ち抜く自信ありますか?自信をつけるためには、この有料セミナーに登録して・・・と続くと立派な就活ビジネスの誕生です。そういったものが身になるかはあなた次第ですが、できれば自分の力で考えて身にして欲しいので、次から具体的なアクションについて書いていきます。
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2011年卒が苛酷な就活から学んだこと


 ここまで、長い前置きを読んでくれた方はありがとうございます。目次ですっ飛ばしてきた人はごきげんよう。ここからは、実際のアクションをどうしていこうかを伝えたいと思います。前述のマインドに納得していないと響かないかもしれないので、すっ飛ばしてきた人は申訳ありません。

就活前にすること
<備品の準備>
 定番備品はマイナビとかリクナビで調べてほしいし知っている人が多いと思うので割愛します。実際に就活をして、持っていた方がよいと思ったものを紹介します。

 ①就活用ノート
就活用のノートは、実際に就活した際にはすべてここに記載します。説明会、グループディスカッション、面接、全てです。日にちごとに書くと良いです。企業ごとにも書きたいところですが、説明会中に無駄にスペースを開けると見直しの際に苦労しますのでオススメしません。説明会行っても面接受けないってのも結構ありますから。企業ごとにまとめるのは後日にするか、ノートの電子化で対応すると便利です。で、ノートつけると何がいいかっていうと、自分が話を要約できる人なのかが分かります。そして、次第に何が聞き取れて何が聞き取れないかが分かり、苦手克服につながります。
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 ②靴2足
靴は一足だとすぐにくたびれるし、雨が降ると汚れますから2足あった方がいいです。

 ③折りたたみ傘
突然の雨にバッチリ決まったスーツとヘアースタイルを崩されないように!

<インターンの活用法>
 今やインターンを設ける企業も増えてきました。インターンを受けたら採用率あがるかって話ですが上がりますよ。そのインターンで体験したものをあなたが消化できていれば。「インターンも受けて、面接も受けてくれる君は優遇します!」みたいなことを期待しているのなら、ありませんのでアホがばれないようにインターンは受けない方がいいです。インターンでは先輩の名前を覚えましょう。そして、その先輩の働き方を聞き出し盗み見て、自分がその場に立つには何が足りないか。また、その場に立ったら自分なら何ができるかを考えましょう。それが企業研究になり業務理解につながります。インターンで設けられる課題が難しくてそれどころではないかもしれませんが、そういった観察力も必要です。

<筆記試験で落ちる奴はお察し>
 筆記で落ちてしまえば、どんなに優秀な人材でも採用されることがないのが今の就職活動です。本来会社は、勉強のできる秀才はいらないけど仕事のできる優秀な人が欲しいのですが、その優秀さを図るためには一定の学力がキーとされています。そこの一定学力を越せないと話になりませんので、まずは筆記対策は確実にしましょう。筆記対策のオススメはSPIノートの会がだす書籍ですね。他にも何種類かやりましたが、これが一番わかりやすかったです。

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<性格診断は深く考えるな>
 SPIやWEB試験の後に出る性格試験。あれは深く気にする必要ないです。考えたって答えが出ない物は考えないようにしましょう。

<エントリーは100社>
 数に意味はありませんが、それくらい多くの会社を知ろうという意識を表しています。学生と社会人の差は知っていることの差と、それを自在に出し入れできる引き出しの差です。知っていることを増やせば十分に戦えますので、いろんなことを知りましょう。で、エントリーして思うことはどの会社も違いが判らん。ってこと。事業内容とか見ても、同じ言葉が書いてあって同じことやっているように見える。そういったときは、主要取引先と組織図を見るようにしましょう。結構個性が出ていますよ。


<エピソード作り>
 面接対策で行われるエピソード作り。でも、題材がなくて困ってませんか?でもたいていは種に気づいていないだけです。「生徒会長やった」「サークルイベントで利益を出した」とか、そんな分かりやすい結果ばかりに目を向けずに、プロセスを感じてください。面接官だって聞きたいのは何かを成し遂げた自慢話ではなくて、あなたの考えと行動ですから。

 ①なんでそれをやったの
 ②なんでそのやり方をしたの
 ③なんでそれがいいと思ったの
 ④それをやったらどうなると思ったの
 ⑤結果はどうだったの
 ⑥結果に対してどうするの

こんな流れで考えるとあなたの考えていることがスムーズに伝わります。

就活中にやること
<合同説明会の意義>
 会社説明会には、合同と単体があります。就職活動本格化前には合同説明会、採用試験を受けるために単体説明会を受けるというのが一般的です。なので、合同説明会は「自分の知らない会社を知る」という目的で、単体説明会は「知っている会社を知る」という位置づけで、事前の知識準備もそれに合わせて行いましょう。

<無駄な不安は持つな>
 就活が始まると、友達とかニュースで一次面接通過~~内定が~~って話が増え始めうまくいっていないと不安になります。不安になることは良い事だと考えています。ただし、不安になっても何もしないのなら、精神衛生上よくないので止めた方がいいです。不安は努力するための起爆剤です。不安になったらなった分だけ活動しましょう。

<なるべく人に会え>
 就活が始まると個人戦になって一人の時間が増えます。しかし、実は就活って集団戦なんです。自分は相手の、相手は自分の志望会社を先に受験して、情報交換してから対策を立てます。なので、なるべく多くの友達とGive and Takeの関係を築きましょう。
 それから、就職活動中は「お祈り」が届くと凹みます。憂さ晴らしには同じ悩みを持つ友達が一番ですので、メンタルケアのためにも人には会った方がいいです。

<負けないグループディスカッション>
 グループディスカッションは、筆記試験の後、採用選考の一番初めに行われることが多いです。そこから言えることは、採るための選考ではなく落とすための選考だということです。と聞くと身構えちゃいますが、「会社に合わない人・よくわからなかった人を落とす」だけなので変に目立つ必要はないです。普通で良いので悪目立ちしないことを優先しましょう。
 私が、よく使う技術は「Yes.Add」方式です。日本語にすると、「そうですね。じゃあ、それにこれを加えてやってみましょう。」です。「Yes.But」方式はやる人多いですが、否定は時間のロスを生むだけなので、相手の意見を受け入れて誘導していくことができる「Yes.Add」方式の方がオススメですよ。

<どこでもいいからまず1社>
 これは受験と内定の話です。人生初受験はどこでもいいです。むしろ大本命は避けましょう。勝手がわからずに本来の力を出せず終わってしまいます。そして、内定は早いうちに1社もらえると自信と余裕ができるので、規模が小さくて倍率も低そうなところで内定がとれるか頑張ってみましょう。もちろん、企業側は採用活動に多大な費用を出しているので無下にしないで、誠心誠意対応をしましょうね。


<面接が緊張する理由>
 何聞かれるのだろう、準備していないこと聞かれて答えられなかったらどうしようという不安から来ます。この不安を解消するには、話をキーワード化することで対処しましょう。要は、志望理由を文章で暗記するのではなく単語で覚えるのです。例えば、「自分の強み」は志望理由と会社に入ってからやりたいことに使えるし、「自分の弱み」は失敗経験と努力していること、に使えます。

就活後にすること
<内定はゴール?スタート?>
 内定をもらい、一社に入社の意識を表明することで就活を終えます。中には推薦状や就活続けませんの誓約書の提出をさせる企業もありますが、学生側の入社します詐欺を防ぐ目的でされています。内定をもらったらさぁおしまい。とはせずに、友人に声を掛けましょう。場合によっては「内定もらって嫌味かよ」って思われるかもしれませんが、もし友達がそう思っているのなら、尚のこと手を差し伸べましょう。あなたの優しい友達が、そこまで偏屈になるなんて末期ですから。先述した集団戦を提案して力になってあげましょう。

<思い出いっぱい作ろうね>
 自分と自分の周りの就活がうまく行ったら、晴れて終了です。思い出づくりに励みましょう!記憶は一人で作れても、楽しい思い出は一人で作れませんからね!そうした苦難を一緒に越えた友人は、働き始めても遊んだりすることがありますから。
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おまけ


 私の就活経歴を書いたところで、「30社以上受けて最終面接20社以上あって内定は2社」と書いています。最強の就職氷河期である2011年卒だったのですが、就活中は対して苦じゃなかったんです。就活当初は通過しまくりで、楽勝ムードが漂っていたからです。でも蓋を開けてみると、立て続けに最終面接での不採用通知。なぜこんなにも最終面接で落ちたのか自分なりに考察してみましたので、参考になればと。

<足りなかった一貫性>
 面接は大好きでたくさん話したいことがありました。それこそ自意識過剰に「僕の凄いところ聞いてよ!」ってくらいに。本当にお恥ずかしい。それから、性格上同じ話を2回することが嫌いでした。面接を繰り返していくと「この質問前もされたな」ってのが出てきますので、そのたびに話すこと変えていました。「引き出しいっぱいあってすごいでしょ?」みたいな。企業によって最終面接の重みは違うと思いますが、同じ質問をするということは「前後の選考詳細が共有されない選考」パターンか「共有された上で追加で深く聞きたい」パターンだったのではと思います。
 「前後の選考詳細が共有されない選考」パターンでは、前の選考での評価を再確認しようと質問したら、関係ない回答きたからよくわからない人になったと思います。「共有された上で追加で深く聞きたい」パターンは、意図した回答が来なくて落胆されたのではと思います。いずれにしろ、相手の聞きたかったことを話せなかったことが敗因なのは間違いありません。言いたいことがいっぱいあることはそれだけ引き出しがあることですが、限られた時間では伝わり切れませんので、一貫性を持った面接に取り掛かるといいのではと思います。

それでは、就職活動頑張ってください!

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引用情報 平成27年度大学等卒業者の就職状況調査
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“まだ早いか!2018年卒就活生に、最強就職氷河期だった2011年卒が今何を考えるべきか伝授しようかと思ったのだが” に1件のフィードバックがあります

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