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基本情報
(引用元:公式サイト
)
有馬公生 世界的なピアニストを夢見ていた母の早希に鍛えられ、天才的なピアニストに成長するが、その正確無比な演奏は「機械仕掛け」「母親の操り人形」と揶揄される。コンクール直前に母が死去し、それ以来自分の弾くピアノの音が突然聞こえなくなるトラウマを抱えている。 |
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宮園かをり 天真爛漫、奇想天外、時には喧嘩上等。ジェットコースターのような性格。ヴァイオリニストであり、演奏スタイルは個性的。楽譜を自分なりに解釈して演奏し、その情熱的な演奏は多くの聴衆者を虜にする。 |
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澤部椿 有馬家の隣に住む幼なじみで、公生を弟のように思っている。ソフトボール部に所属するスポーツ少女。ピアノをやめてしまった公生のことをずっと気にかけており、公生が立ち直るきっかけを探している。 |
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渡亮太 公生・椿の幼なじみ。サッカー部部長でモテモテの女好き。宮園かをりに好かれていることを喜びつつ、可愛い女の子に目がない。軽薄と思われがち。 |
子守唄のように、母・早希が弾くピアノを聞きながら眠っている公生宅へ、若かりし頃の瀬戸さんがストレス発散に来ます。そして自作の唄を歌いますが、それを一度聞いただけで真似てしまうちっちゃな公生。
おぉぉ。デキる人にしか言えないセリフが悪意なしで放たれている。これは天才だと騒ぎたくなりますね!
公生が舞台に一人で立った訳は、悔しさとパートナーをけなされた苛立ちから。その思いが入りすぎて音が荒々しくなってしまっている。
その演奏を聞いて、見に来ている一般聴衆はその迫力に圧倒されるが、ピアノをやっている者にはただの耳障りな曲となる。お母さんが大好きだったラフマニノフピアノ編曲版愛の悲しみを弾く公生は、次第に音のない世界へ埋没し、その「おかげ」で力が入りすぎていることに気付く。
母の言葉が思い出され、同時に母との思い出が甦る。どの思い出もお母さんは優しい顔。公生も優しいお母さんをちゃんと覚えてて、これまでの亡霊は弱い自分が創りだした逃げるための言い訳だと知っていた。
公生の演奏に早希を見出した瀬戸さんも、早希を思い出す。公生に辛くあたって来たのは、早希には時間がなく、自分がいなくなった後の公生の人生を思い、嫌われようがなんだろうが、一人で生きていけるように力を残してあげようとしてきた結果だった。公生に、あんなに優しい笑顔を見せる母が辛いだろうに、自分が辛いとかではなく、公生の事を第一に考えていないとできない究極の愛だと思います。
そして、母からの愛と母への愛が音に宿り会場を包みます。椿も井川絵見もしっかり聞いています。
母を失った公生は、宮園かをりというかけがえのない想いに出会い、音楽の力を信じて進んでいく。お母さんにあの日言えなかった「さよなら」を伝えるために。お母さんは公生の中にいて繋がっている事を信じているから、これまでの弱い自分と悲しいだけのお母さんとの思い出にサヨナラを言う。
公生はお母さんに感謝し、幸せだと言い切れるだけの人生を送ってきていた。お母さんがやってきたことは間違っていなかったといえて良かったです。
演奏終了後に、井川絵見はとても満足気に「音楽やっててよかった」と言う。5歳の時から待ち望んだ本当の有馬公生に出会えたからだ。
椿にも変化が見えてきました。公生に何て声をかけたら良いかわからない。これまで当たり前のように一緒にいた二人だから、意識しちゃうと今まで何を話してきたのかわからなくなるってことありますよね。一生懸命絞り出した言葉が「なんか大人っぽい」って、いつもと違う公生を感じていますね。そして、話をしたら堰を切ったように、いつも通り話せた安心感と、いつも通りではなくもっと意識して欲しいジレンマの感情が溢れて泣きそうになる。公生を特別視していることに、着実に気付き始めています。
結局、宮園かをりとは会えず、公生が音楽室にいると椿が走ってきて入院している事を告げる。公生は急いで彼女の元へ向かい再会しますが、引けが「失って進むのかもしれない」で終わってしまいとても不穏です。
この元気そうな笑顔も何か嫌な感じをさせます。
<新発売!四月は君の嘘Coda>
収録内容:全5篇
①有馬公生の初公演の日「夏の夕暮れ」「夏の幻」
②凪と三池のその後がわかる「2年後」
③宮園かをりの思いを明かす「夏のなごり」
④井川絵見の学園生活を描いた「秘密結社KKE」
公生が母との思い出のきょくを演奏し、自分の心と向き合たことで、完全にトラウマを解消することができました。といっても音が聞こえないのは変わりませんが、それはもはやハンデでは無いです。そして、公生を意識し始めた椿は、公生との関係がどうなるか見ものです。
<本作は完結済みです>
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