「10~20代向け」と感想が湧き上がる。映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」

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2021年7月22日公開されました映画を見てきましたので感想を記載します。まずは公式で公開されているストーリーの範囲内でネタバレ無しの感想ですが、背景から人物に至るまで非常にカラフルなデザインで、取り扱う物語としては日常的ではあるものの独特の世界観を作り出しています。また、本作で詠まれ俳句は季語がわかっていなくてもなんとなく理解できる簡単なものとなっているため非常に見やすい。だが、描写される字体が若干独特なので読みづらさは感じました。それから、SNSを通じてのコミュニケーションで関係を築いていくことになるのだが、これが今どきという感じでここに違和感を感じるかどうかで感情移入度は変わってくると思います。

アニメ史に残る最もエモーショナルなラストシーンに、

あなたの感情が湧き上がる!

http://cider-kotoba.jp/#story


そしてラストシーンがこの煽り通りに感じられるかどうかは、感情移入度で違いますのでその辺りは心の準備をしながら見ていくと良いかと思います。私としては、いまいちしっくりと来ていませんが10代20代に向けれられた作品なんだなと理解しているのでモーマンタイでございます。詳細はネタバレ有り感想を書きたいと思います。


ネタバレ有り
結論から言うと「若い世代向けなんだな」というのが感想なのですが、そう感じた理由は
・SNSといのが生配信
・ラストシーンが恥ずかしかった
・コンプレックスの自己承認が主題
という世界観からそう感じました。

生配信をすんなり日常に入れられるのってやっぱり若い世代だと思うんです。例えば出会い系サイトからマッチングアプリとなり受け入れられ始めた世代があるように、配信も昔からあれど日常レベルの受け入れは最近のことだと感じています。私はショッピングモールで他人の顔がバンバン写っていることに引っ掛かりを感じたので、やはり日常的なことではありません。この辺りが気になってしまった時点で「スマイルが常識のない子」に見えてしまったため、映画に入り込めなくなりました。序盤でこの心理的な減点は痛くラストシーンの告白は笑わずにはいられないほど恥ずかしかった。俳句で気持ちを読み上げるだけでもちょっと厳しいのに、祭りの私物化が受け入れられるほどの好感度がストーリーを通して積み重なりませんでした。うーん。とはいえ、フジヤマのじいさんがレコードを聞くことで記憶が蘇るところとかはちょっとエモかったし「言葉だから伝わることもある」というフリに刺さるのでグッときました。

全体を通したこの作品の主題は「コンプレックスを受け入れる思春期の成長物語」なんですよね。主人公どちらもコンプレックスを持っていますから。
チェリーは「赤面症」で「緊張しい」だから耳の良さを言い訳にヘッドホンをしちゃう。スマイルは「出っ歯」のような大きな「前歯」にコンプレックスを抱えている。で、このコンプレックスの描き方が今っぽい。「他人にとっては気にならないことなのに、自分が自分を嫌っている」というコンプレックスの描き方なんですよね。チェリーは声がいいと褒められることから、周囲からはもっと自信もって喋ったらいいと思われているし、スマイルの前歯は可愛いと褒められてきたものだったわけで。そのコンプレックスを好きな人が認めてくれたことで少しずつ自信に変わっていくという物語。この複雑さが、多様性とか協調性を最初から装備している今の子達を感じさせるなぁと思いました。

総じると私にはあまり刺さりませんでしたが、主人公と同世代の子たちや、その世代くらいのお子さんがいる人なら楽しめるかもしれません。

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