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基本情報
(引用元:公式サイト
)
有馬公生 世界的なピアニストを夢見ていた母の早希に鍛えられ、天才的なピアニストに成長するが、その正確無比な演奏は「機械仕掛け」「母親の操り人形」と揶揄される。コンクール直前に母が死去し、それ以来自分の弾くピアノの音が突然聞こえなくなるトラウマを抱えている。 |
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宮園かをり 天真爛漫、奇想天外、時には喧嘩上等。ジェットコースターのような性格。ヴァイオリニストであり、演奏スタイルは個性的。楽譜を自分なりに解釈して演奏し、その情熱的な演奏は多くの聴衆者を虜にする。 |
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澤部椿 有馬家の隣に住む幼なじみで、公生を弟のように思っている。ソフトボール部に所属するスポーツ少女。ピアノをやめてしまった公生のことをずっと気にかけており、公生が立ち直るきっかけを探している。 |
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渡亮太 公生・椿の幼なじみ。サッカー部部長でモテモテの女好き。宮園かをりに好かれていることを喜びつつ、可愛い女の子に目がない。軽薄と思われがち。 |
これまでのアニメの構成とは違い、OPとタイトル表示がTOPに来て始まりました。
「これは母さんがくれた音」
「渡りが気づかせてくれた音」
「椿が見つけてくれた音」
「相座や井川さんと競って生まれた音」
「相座さんと一緒に作った音」
「紘子さんが思い出させてくれた音」
「私を一人にしないで。」
「ばか。僕がいるじゃん。」
「僕の中に」
「私の中に」
「病気なんか蹴散らしちゃえ。そしてまた二人で・・・二人で・・・」
コンクールが終わり、宮園かをりが残した手紙を受け取る公生。冬が終わり、春が来て彼女と出会った季節になりました。そして、やっと公生は手紙を読み始めます。
「拝啓 有馬公生様。
さっきまで一緒にいた人に手紙を書くのは変な感じです。君はひどいやつです。グズ、のろま、あんぽんたん。
君を初めて見たのは5つの時。当時通ってたピアノ教室の発表会の時でした。ぎこちなく登場したその子は、椅子におしりをぶつけ、笑いを誘い大きすぎるピアノに向かい一音を奏でた途端、私の憧れになりました。音は24色パレットのようにカラフルでメロディは踊り出す。隣の子が泣き出したのはびっくりしました。それなのに君はピアノを辞めるのだもの。人の人生を左右しといてひどい奴です。最低。のろま。あんぽんたん。
同じ中学だと知った時は舞い上がりました。どうやれば声掛けられるのかな。購買部にサンドイッチ買いに通おうかな。でも、結局眺めているだけでした。だってみんな仲良すぎるんだもの。私の入るスペースは無いんだもの。
子供の頃に手術をして、定期的に通院して中1の時に倒れたのをきっかけに、入退院の繰り返し。病院で過ごす時間が長くなりました。ほとんど学校に行けなかったな。あまり自分の身体が良くないのはわかってました。ある夜、病院の待合室で、お父さんとお母さんが泣いているのを見て、私は長くないのだと知りました。その時です。私は走りだしたのです。
後悔を天国に持ち込まないため、好き勝手やったりしました。怖かったコンタクトレンズ。体重を気にしてできなかったケーキホール食い。偉そうに指図する譜面も、私らしく弾いてあげた。そして、1つだけ嘘をつきました。
宮園かをりが渡亮太くんを好き。という嘘をつきました。その嘘は私の前に有馬公生くん。君を連れてきてくれました。渡くんに謝っといて。まぁでも、渡くんならすぐ私のことなんか忘れちゃうかな。友達としては面白いけど、やっぱり私は、一途な人がいいな。
あと、椿ちゃんにも謝っといてください。私は通りすぎていなくなる人間。変な禍根を残したくなかったので、椿ちゃんにはお願いできませんでした。というか、有馬くんを紹介してなんてストレートに頼んでも、椿ちゃんは良い返事をくれなかったと思うな。だって椿ちゃんは、君のこと大好きだったから。みんなとっくに知ってるんだから。知らなかったのは君と、椿ちゃんだけ。
私の姑息な嘘が連れてきた君は、想像と違ってました。思ってたより暗くて卑屈で、意固地でしつこくて盗撮魔。思ってたより声が低くて、思ってたより男らしい。思ってた通り優しい人でした。どきょう橋から飛び込んだ川は冷たくて気持ちよかったね。音楽室を覗くまん丸の月はおまんじゅうみたいでおいしそうだった。競争した電車には本気で勝てると思った。輝く星の下で、二人で歌ったキラキラ星、楽しかったね。夜の学校って絶対何かあるよね。雪って桜の花びらに似てるよね。
演奏家なのに舞台の外の事で心が一杯なのはなんかおかしいね。忘れられない風景が、こんな些細な事なんて可笑しいよね。
「そんなことないよ。」
君はどうですか?私は誰かの心に住めたかな?
「そうだね。」
私は、君の心に住めたかな?
「土足で上がってきたよ。」
ちょっとでも私のことを思い出してくれるかな。
「忘れたら化けて出てくるくせに。」
リセットなんかやだよ。
「するもんか。」
忘れないでね。
「うん。」
約束したからね。
「うん。」
やっぱり、君でよかった。届くかな。届くといいな。
有馬公生くん。君が好きです。好きです。好きです。
カヌレ全部食べられなくてごめんね。
たくさん叩いてごめんね。
わがままばかりでごめんね。
いっぱいいっぱい、ごめんね。
ありがとう。」
「君は自分勝手だ。お礼を言うのは僕なのに。」
「おす。」
「何すんじゃい!」
「一人になんてなれると思うなよ公生。背後霊みたくずーとずーと側にいてやるんだからな。覚悟しとけ!」
もすぐ春がくる。君と出会った春がくる。君がいない春がくる。
最後の手紙で明らかになった、渡のことが好きだということは嘘という事実。最初から好きじゃなかったんですね。すっかり騙されました。公生と仲良くなるため、禍根を残さないためについた嘘。渡りが見た目通り軽いやつなら良かったけど、めっちゃ友達思いで、本気で宮園かをりを好きになっていたからちょっとショックでしょうね。でも彼女のついた嘘が、椿たちの関係を動かし成長させたので良かったと言えるでしょうか。
本当に絵可愛くて綺麗でぬるぬる動いて、キャラもみんな個性が合って楽しいアニメでした。感動をありがとう!
<新発売!四月は君の嘘Coda>
収録内容:全5篇
①有馬公生の初公演の日「夏の夕暮れ」「夏の幻」
②凪と三池のその後がわかる「2年後」
③宮園かをりの思いを明かす「夏のなごり」
④井川絵見の学園生活を描いた「秘密結社KKE」
最後の最後に宮園かをりは最初から公生が好きだったとわかり、憧れからくる行動ではなかったことがわかりました。これはもう一度最初から見たら、別の視点で見れて楽しめそうですね。そして渡は宮園かをりの事が好きになっていたようです。足繁く病院に通っていましたし、そうだと思いましたが。そして、最後に椿がプロポーズの如く公生に「そばにいてやる」と言った時には、なんとも言えない笑顔を見せた公生です。椿と公生はうまくいって欲しいですね。
<本作は完結済みです>
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