史実を整理してから「るろうに剣心 最終章 The Beginning」を見ると100点満点から150点に感想上がる

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ほんとめちゃくちゃ良かった!何が良かったって映像が綺麗。佐藤健がかっこよかった。有村架純が綺麗だった。映像と演出がかっこよくて綺麗だった。登場人物全てに敬意があった。もう、全てが良かったんです!!

何が一番良かったかと聞かれれば、やはり原作・史実への敬意では無いでしょうか。るろうに剣心ってフィクションですけど、モデルもいるし史実も偉人も使われているんですよね。知ってはいましたが、漫画やアニメで読んでいる時には派手な技やキャラ立ちした敵などに目がいってしまい、史実との関連はたいして意識していませんでした。でも実写になって、さらに、この「最終章 The Beginning」では派手な技や奇抜な見た目は抑えられており「アニメの実写化」というより「時代劇の現代化」といった印象になり、「あ、これって史実と関係あるんだ」って再認識しました。家に帰ったあと、舞台となった幕末について調べると、先に知っておいた方がもっともっと楽しめたんじゃなかろうかと思ったので、ここでは私が調べたことをまとめて行きたいと思います。なるべくネタバレ的なことは含めない・書く前には注意を書くようにしますが、史実と原作もある話なのでネタバレ?というか映画の流れはどうしても含んでしまいます。1mmでも情報を入れたくない人は注意してください。

キャラ・キャストと歴史上の人物整理

公式HPより、登場人物を歴史上の人物と照らし合わせて整理しておきましょう。

https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/about/img/cast/beginning/img-01.jpg
・緋村剣心(佐藤健) るろうに剣心の主人公。漫画は倒幕後の明治中心の話であり30歳前後であるが、この映画ではその前の話、14歳~20歳までを描く。モデルは「河上彦斎」という幕末の四大人斬り。

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・雪代巴(有村架純) 暗殺を稼業とする緋村剣心の人斬りシーンに居合わせ卒倒。剣心に介抱されたことから、その場に居付き働き始める。剣心に対して世話を焼き、長州藩からはその容貌で目を惹いていく。働き者らしく徐々に信頼を得ていく。

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・桂小五郎(高橋一生) 長州藩リーダーで剣心の才を見抜き暗殺部隊に任命する。モデルは「木戸 孝允(桂小五郎)」。

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・沖田総司(村上虹郎) 新選組一番隊隊長。剣の才能に溢れその実力は剣心に匹敵する。ただ、病気を患っており激しい動きに制限がある。モデルは「沖田総司」。

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・高杉晋作(安藤政信) 長州藩士で奇兵隊を創設し、そこに剣心が志願してきたことで物語が動き始める。モデルは「高杉晋作」。

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・辰巳(北村一輝) 江戸幕府を影から支える闇乃武のリーダー。同じく影の存在で幕府の敵となっている人斬り抜刀斎を抹殺すべく、物語へ絡んでいく。

https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/about/img/cast/beginning/img-03.jpg
・斎藤一(江口洋介)
新撰組三番隊隊長。人斬り抜刀斎の襲撃跡からその実力を認め、抜刀斎に対する執念を見せている。漫画本編にもキーキャラクターとして登場する人気キャラクター。モデルは「斎藤一」。

・雪代縁(荒木飛羽)
巴の弟で「TheFinal」でラスボスとなる存在。お姉ちゃん子で、姿を消した姉を追って本作にも登場する。新田真剣佑に負けず劣らず

・志々雄真
今作ではとくに配役も無いし名前も出ないが、後述に必要なので列挙する。

映画の相関関係を整理する

物語当初の情報で描ける相関図です。高杉晋作は映画上大きな関係は無いですが、設定上に大きな存在意義を持っています。高杉晋作が奇兵隊の創設を指揮し、そこへ剣心が志願することで人斬り抜刀斎としても物語が動き出すため。


ネタバレ含む相関図





歴史を整理する

本作では江戸幕府を倒さんとする長州藩の動きが描かれており、それは歴史の挙動と一致している。そのため、どのような情勢が緋村剣心を取り巻いているかは、歴史的背景を知っておくととても捗ります。(赤字が史実)


ネタバレ有り年表

剣心は14歳までに飛天御剣流を学び、そして体得するという偉業を達成している。ほんとにすごい。そして毎年毎年大きな動乱に巻き込まれ、あのような人間が形成されていくんですね。深い。

ここに敬意を感じる!ネタバレあり

1.池田屋事件での沖田総司vs緋村剣心
史実では諸説あるものの、沖田総司は病気で戦線を離脱したとあります。それに対し、この映画では緋村剣心と沖田総司が戦うというアツイ展開を準備してあった!そしてそして、それだけではなく、ちゃんと病気である描写も描いてあるのだが、その描写が「街灯に吐血する」という演出で描いているのがすごい。おぉ、こういった見せ方があるのかと!説明しなくとも病気であることをわからせ史実にも配慮する素晴らしさに感服しました。それだけではなく、沖田総司ファンにも配慮した強さをしっかりと見せ剣心との迫真の殺陣はちょーかっこいい!さらにさらに、剣心ファンにも配慮する斎藤一の「今のお前では勝てない」という一言を挟むあたり、全方位外交がうますぎてすごすぎると思いました。ただその後の新撰組と奇兵隊が睨み合ったまま逃げるのを見逃すところはちょっと時間の都合を感じる残念な流れだった。とはいえ、それを差し引きしても神演出でした!

2.血の雨を降らす
巴のセリフで「よく惨劇の場を「血の雨が降る」と表しますけど、あなたは本当に血の雨を降らすのですね。」というのがあるが、演出でも結構血が飛び散る。題材も人斬りだから、腕がもげたりもする。それをグロく見せないための配慮として、落とされた手の部分はわかりにくくされているし、全体的に暗い中で戦うから「血が出た!」というのはわかるものの生生しさは無かった。明暗で天然モザイクをつくるあたり、原作再現への努力を惜しまず視聴者へも配慮するという熱意を感じました!また、巴が切られたところも、雪が舞い散るきれいな情景に飛び散る血、という対比で綺麗ともいえるような演出に加え、剣心のぼやけ眼からの視点を取り入れるぼかし方でグロさが緩和されていました。すごい。

3.匂わせ志々雄
剣心が人斬り抜刀斎という暗殺稼業から降りるところで、ちゃんと後輩の話がでる。その時大げさすぎず、でも存在感をちゃんと残すような紹介をしていたのが印象的で、原作ファンへの配慮を感じました。志々雄も人気キャラですもんね。

4.匂わせ縁
ちゃんとFinalストーリーに繋がるよう縁を登場させるあたりに、映画ファンへの説明責任を果たす姿勢を感じました。

総じて。とても満足感のある映画でした。漫画では縁編って蛇足だったようなイメージ(私は縁の最強っぷりが好きでしたがw)でしたが、これだけ手厚い追悼を見せられたら志々雄編にも負けず劣らずの最高ストーリーへと評価が変わるレベルだと思います。

お時間あればぜひこちらも!
るろうに剣心 最終章The FinalとBeginningどっちを先に見るべきか問題
私はBeginnigから見たのですが、それが良かったように思います。その理由を考察したものです。よろしくお願いします。

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