アニメがこけなければ神映画になれる。映画さよなら私のクラマーファーストタッチ感想。(ネタバレ有/無し)

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見てきましたよ。さよなら私のクラマーの映画。初っ端、落ちる髪の毛が細かく描写されているのを見て「映画は大丈夫だ」と確信した。

正直アニメが酷いし公開初日で見るか迷って迷って辞めたからもう見ることないかなと思っていたけど、予定が空いたので見に行ったらこりゃ最高。感動で泣きそうだし、時代が時代なのでメッセージ性や希望も強いしで、本当に良作でした。これアニメがちゃんと盛り上がっていたら神映画になれたと思います。(私の知らないところで盛り上がっていたらすみません。)なんなら映画→アニメの時系列なので映画だけ見てもいいくらいです。しかも、視聴特典で「さよなら私のクラマー0巻」がもらえた!!内容はネタバレ有りの方で触れるけど64ページも有る超豪華特典!
なんというか映画のプロモーションはすごく力入っているのに、アニメの制作でだめにした感じですね。もったいない。なによりストーリーが面白いのだから普通にやってくれりゃそれでいいのよって感じなのに、もったいないコンテンツですね。

アニメのひどさ

制作会社ライデンフィルムの評判がとにかく悪い(Twitter:ライデンフィルム検索)。「あのライデンフィルム」とか「ライデンフィルムだからか」といった感想が多い。さよなら私のクラマーは、映画もアニメもライデンフィルムです。でも、東京リベンジャーズもここなんですよね。なのにあっちはさして悪くない。なんだろうこの違いは。同じ会社とは思えないくらいアニメーションと音楽が酷い。アニメは走り方とかちょっと気持ち悪くないですか?それに、音が殆どないから寂しい。映画でもボールがちょっと軽い動きしていたけど、アニメで気になっていた部分は映画には無かったかなぁ。なぜアニメがここまで酷くなったかは別で考察してみようかな。(→書きました) 同じ制作会社なのに体制の差でにょににょ!アニメさよなら私のクラマーと東京リベンジャーズ感想

アニメで諦めずに見てよかった!

この映画・漫画が現代のジェンダー観になにか言いたいのかそこまではちょっとわからないので失礼かもしれませんが、「男女の身体的特徴差」を強調していて、かなりメッセージ性が有る映画だと思いました。また、題材が女子サッカーなので女子サッカー界の未来についても憂いています。女子サッカーのプロリーグが始まる2021年の時代観にマッチしたとても鮮度の高い漫画ですから、男子の中で孤軍奮闘する主人公恩田の苦労がより身近に感じます。これらの重くなりそうで複雑化しそうなテーマをスポーツという土台で爽やかにし、中学生という男女の身体的成長度合いの分岐が顕著にでてくる時期を、恩田の才気あふれるテクニックで渡り歩こうとする上手い書き分けは現実にあり得ると思える展開、つまりご都合主義ではなく心がしっかりと掴まれる展開でした。映画全体に矛盾が少なく、キャラも嫌な態度をとってもちゃんとフォローあるしかなり丁寧ですね。だからこそ、アニメの酷評で映画の動員が伸びていないのが悔やまれる・・・ [adcode39]

ネタバレあり感想

さて内容に触れていこうと思います!あまり無いし、気になったところから消化しておこうかな。見てて「え?」と思ったのは、ボール軽い動きしていません?壁当てしてるボールに跳ねっ返りがなんか違和感あったなぁ。あとはナメックの手のアザがくっきり残りすぎwってとこですか。女性の腕をグッと握ったことはないですけど、翌日?まであんなになるものなんですかね。あれはちょっと暴力レベルに感じて、最初は憎しみとかの隠喩かと思ってしまった。最後は「替え玉出場って重罪じゃね?」って思った。1年間公式試合出場停止とかありそうなレベル。バレなかったから良しというのは昨今では好かれないと思う。負けたから視聴者も気持ちの整理できるし、漫画ですからと思えばそれまでなのでクリティカルな問題では無いですが!そんなところですかね。

あとはホントすごい出来でした!女の子が男子チームに混じってやることに、周囲が冷静な判断で特に監督が情にほだされてサブ選抜とかしなくて良かった。男子陣も恩田の熱意に負けて直談判とかの展開にならなくて良かった。「あいつの代わりに江上西は俺が倒す。いや、おれらか」みたいなセリフに繋がって、心地よいリアリティさが好感でした。

ナメックの「後輩の前では強がる」ところとは、ちゃんと視線誘導や後悔、思い出の品でモゴモゴしたり努力したりの描写を取り入れていて、嫌な奴に成り下がらないように工夫していて素晴らしかった。「男の体であるというだけでステージが違う」ってはっきりきっちり言ってしまうのはどう考えても嫌な奴スタートですよね。でもそれは(上か下かという議論は抜きにして)現実問題ですし、後々の恩田の凄さや進むべき未来を際立たせるシーンに重要なセリフですから、誰かがはっきり視聴者に認識させないとだめなんですよね。すごい作りですよほんと。

サッカーシーンも結構凝っているなと思いました。パスコースに入るときにちゃんと後ろ振り向いてマークチェックしたり、得点シーンは「え?ファールでしょ」と思ったらちゃんとファールだった。エンドライン割りそうなボールをギリギリ引き戻してナメックを抜き去る恩田のプレーは、才能の塊(あんなギリギリまで走ってそのまま切り返すのは相当なボディバランスがないと無理)であることを存分に引き立てるし、観客がプレーに魅了されていく描写はサッカーの素晴らしさを表現していた。名前も知らない背番号7の選手を、プレーだけで褒め称えるシンプルな関係性はスポーツならではの美しいつながりだと思う。

友情も恋心も含んでいるのにドロドロしない関係性がすごいよね。恩田に恋の匂いがしないから変なラブコメに突入せずスポーツ漫画でいられる。この題材を台無しにしない安心感はすごい。

それから、視聴特典の「さよなら私のクラマー0巻」すごくないですか?映画に関連する話題を上手く入れながら、四月は君の嘘の舞台が出てくるとかファンサービスがすぎる!でも私、渡亮太の名前が出てくるまで展開が読めませんでした。笑(ザ・軽薄ー)。他にも日向坂46影山優佳氏の特別インタビュー、4コママンガ、ネームとてんこもりで、映画化アニメ化を盛り上げようとする気概を感じます。なぜアニメがあんな・・・・もうこれ以上は辞めときます。

以上、本当に面白い映画でしたね!後は劇中に出てくる技の参考にどうぞ!
エラシコ


シザース


ヒールリフト

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