初っ端からちらつく

まずはこちらを御覧ください。
ヒノマルソウルはスキージャンプの話なのでネタを見てもらった、というだけの話ではありません。この動画で実況をされている方は茂木淳一氏ですがなんとヒノマルソウルでもナレーション・実況をしている!!しかも最初からこの声がでてくるから、ちょっとクスッとしてしまった。泣きに来たのに笑いから始まってしまい肩透かしを食らったー。子どもも子どもで「ちんめだる~」って正解の金メダルもなんか卑猥に聞こえるわ。これじゃ泣けないよー。
と、思いきや土屋太鳳さん演じる西方幸枝さんがいい味出しまくりですぐにウルっときてしまった。何度も泣かされそうになって、仁也が最初にジャンプした思い出のジャンプ台で涙が堪えられなくなってしまった。「民宿でもやればいい。簡単に言ってない。」がもう強すぎて支えすぎて涙我慢できませんでした。

それから山田裕貴扮する難聴のジャンパー高橋隆二がかわいい。ムカつくから酒盗んできたとか可愛すぎる。楽しんでジャンプをするストーリー上の癒やしポイントは山田裕貴だけで、後はみんな色々背負って苦しんでます。この癒やしは貴重。

涙無くして見ることはできないとは聞いていたけど、やっぱ涙が止まらなくなるのはテストジャンパーたちの連続ジャンプ挑戦が始まったところよね。トラウマ持ってるのに誰かのために飛ぶと奮い立つ、お約束かもしれないけど感動必至の展開から始まってしまえば泣かないわけない。そこから終わりまでずっと泣いてしまいました。神埼コーチもただのイビリコーチじゃないし、ジャンプ協会も安全優先で強要しないし、「実はいい人」みたいな人が多かった。

でも、その言葉の裏を返すと、そういう人が多くてちょっとアクが強いなとも思った。主人公の西方さんも100%応援できるキレイなキャラじゃないし原田さんもなんだかクセ強い。実話に基づくストーリーだし、リアルな感情を考えると人生かけて戦っている人たちがキレイなだけでやってくのも変だなとは思うけど、もう少しフォローが欲しかったなぁ。せっかくテストジャンパーに前向きになったキレイな西方さんが、原田さんとの口論で「テストジャンパーなんてどうでもいい」とか言っちゃうのは少しがっかり。「堕ちろ」と念じちゃうところにつなげるには必要な下りだと思うけど、そこまで強く否定しなくても良かったのではと思う。

総じて。クスッとしてしまう仕掛けもあり、家族のありがたみもあり、人のリアルな部分あり、涙ありと結構いろいろな感情が動いた作品でした。

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